魅惑の車両、90000系
鉄道車両の車型(車系)は、当時の新型車両が百花繚乱の如く登場が続いたこともあり、枯渇に近い状況のようです。
国鉄時代、電車の十の位の「0」は通勤形、「1」「2」は近郊形、「5」「6」は急行形、「8」は特急形に区分されていましたが、今やその基準が崩れました。
例えば、JR東日本は「5」「6」を特急形、「3」を一般形にあてて通勤形と近郊形の区分をなくしました。JR東海・西日本は「7」を特急形、JR西日本は「2」を通勤形にあてました。JR北海道の「3」は通勤形としています。
また、百の位の「3」は“アルミ車体の直流電車”をさしていましたが、分割民営化後はステンレス車体にも波及したので、定義もなくなりました。
一方、私鉄は2代目車両、一代でも80000まできました。将来は「10万系」という車両が出てくるのでしょうか。
さて、ある情報屋によると、某鉄道車両メーカーが「90000系」を製作し、販売するそうです。基本的に前面デザインを統一。通勤形から特急形までの製作が可能、車体の長さも16~20メートルまで対応。さらに単行用、2両以上の編成も可能。直流電車、交流電車、交直流電車もすべて用意できるというフレキシビリティーが特長です。
デジタル方向幕はLCD式で、方向幕と同じ書体が表示できます。LEDに比べ、視認性もアップ。制御装置はVVVFインバータ制御を基本としつつ、中小私鉄の多くは「抵抗制御のほうが扱いやすい」という声に応え、抵抗制御の搭載も可能です。最高速度も40~160km/hまで幅広く対応します。
車体は長寿命と軽量に定評があるアルミ、ステンレスの2種類を用意。さらに中小私鉄で末永く活躍できるよう、メンテナンスやリニューアル工事も受け付けるそうです。
各車両に車椅子スペースのほか、乗降用ドアには車椅子用の乗客が容易に乗降できるよう、自動収納スロープを設置しています。
今回は普通鉄道用の架空電車線式の車両のみですが、今後は第3軌条用、リニアメトロ用などの開発を検討しています。
某鉄道車両メーカーの社長によると、「昔、携帯電話の機種に900や901とかが出ただろ。900というのはフラッグシップモデルをさすんだ。それに電卓のテンキーに00があるだろ。それらにあやかっただけ。あれだよ、あれ、あれ」と上から目線で答えました。
基本仕様の共通化を図る90000系にぜひ御期待ください。
☆おわび
毎年4月1日はエイプリルフールです。何卒御容赦ください。
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