2009年の汽車旅3-4(221系新快速リターンズ2009夏場所)
JR西日本 山陽本線 赤穂線 115系シリーズ 223系シリーズ リターンズ 321系 レイザーラモンHG 東海道本線 銀河 近畿日本鉄道 アーバンライナーnext アーバンライナーplus 113系シリーズ 221系
◆下記の記事をまだ御覧になっていない方は、下記のURLへクリックしてください。
・2009年の汽車旅3-1
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2009-12-01
・2009年の汽車旅3-2
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2009-12-05
・2009年の汽車旅3-3(四国の鉄道完全制覇に王手!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2009-12-24
◆温室と化した中間車

岡山4番のりばに山陽本線の普通電車播州赤穂行き(クモハ115-1550:体質改善車)が入線。長蛇の列で、ドアが開くと、ドーッと乗り込む。電車はたった3両編成しかないため、殺気立つ雰囲気で、転換クロスシートへ滑り込んだ。すぐさま荷物を荷棚へ置こうとしたら、非常用ハシゴがあるではないか。3・4番のC・D席を独占し、置けないのだ。やむなく、前のほうへ置くものの、なぜ、非常用ハシゴを荷棚に置くのだろうか?

JR西日本によると、115系の荷棚に非常用ハシゴがある理由は、瀬戸大橋走行時に非常事態が発生した場合に備えているという。しかし、乗務員室に置くことができず、やむなく一部の荷棚を拝借しているという。ちなみに瀬戸大橋を通る旅客車両は、トイレつきを原則としている。
南岩国からの普通電車岡山止まりが遅れていたため、定刻より4分遅れの17時52分に発車。東岡山から赤穂線へ入り、伊部(Imbe)まで居眠り。目覚めると、激しい混雑がウソのような静けさとなる。そして、車掌は前から2両目(中間車)の車両が冷房故障という情報が入り、その車両に乗っている人は、別の車両へ移動するよう、案内をする。
伊部を発車すると、いったん、冷房を切り、西片上に到着すると、再び冷房が作動した。どうやら私が乗車している先頭車は異常ない。
備前片上に到着し、乗務員らは中間車の点検を行なう。いったん、冷房を切ってまで復旧させようとしたが、車内は温室の状態。この普通電車播州赤穂行きは、留置線から入ってきたもので、岡山で直接折り返したわけではない。そのため、留置線に止まっているあいだ、冷房故障が発覚したかどうかはわからない。車両不具合であれば、向かいのホームに止まっている回送と車両交換させたほうがいいのではないかと考える。また、冷房が故障しているのであれば、窓を開けてもよかったのではないだろうか。窓を開けていれば、少々熱くなることはあっても、温室になることはなかった。
なお、最後部車両は弱冷車だが、中間車の冷房故障に対するお詫びなのか、普通の冷房車と変わりないほど、ひんやりしていた。
普通電車岡山行きが遅れていた影響で、普通電車播州赤穂行きも延発。遅れはさらに拡大した。まいったなぁー、始発の岡山で確実に坐り、終点播州赤穂で、接続する新快速京都方面野洲行きに坐る腹積もりでいたが、失敗する確率が高そうだ。岡山で山陽本線の普通電車姫路行きに乗り換えてもよかったが、始発は新見のため、坐れない確率が高かった。
18時58分、定刻より7分遅れで終点播州赤穂2番のりばに到着。普通電車岡山経由備中高梁行きとして、折り返す。そして、向かいの3番のりばは新快速京都方面野洲行きがいない。駅員によると、10~15分遅れで入線するという。本来は双方向とも接続をとるはずだが、見切りをつけられ、普通電車岡山経由備中高梁行きは、19時02分に発車。これでも定刻より6分遅れている。

思ったほど待ちくたびれなかったが、3番のりばに新快速京都方面野洲行き(8号車クモハ223-2060)が入線。あわただしく折り返すが、車掌は各号車へ入り、補助シートのロックを確認している。念のためきいたところ、神戸みなと海上花火大会は、予定通り行なわれるという。
定刻より14分遅れの19時14分に発車。車掌によると、遅れの原因は山陽本線姫路-御着間の鉄橋で、大雨の影響により、市川の水位が基準値を上回ったため、運転を見合わせていたからである。天候による遅れは仕方ないものの、ホームでも遅延の理由を説明してもらわないと困る。
西相生を発車すると、ノロノロ運転。ダイヤが乱れているせいか、山陽本線の合流は、慎重にならざるを得ないようだ。
19時27分、定刻より16分遅れて相生2番のりばに到着。隣りの1番のりばに新快速播州赤穂行きが発車を待っており、行き違いということになる。本来、新快速京都方面野洲行きはここで5分停まるが、停車時間を1分に短縮して、19時28分に発車。網干到着直前で、新快速播州赤穂行きとすれ違う。
19時45分、定刻より8分遅れて、姫路5番のりばに到着。ここで乗務員が交代し、予想通り、大勢乗ってくる。定刻より5分遅れの19時47分に発車し、遅れを回復させることは可能だろうか?
◆221系新快速リターンズ2009夏場所
御着で221系の回送を抜く。もしかして、神戸みなと海上花火大会の臨時新快速大阪行きに使われるのだろうか? 楽しみだけど、入線から発車するまでの時間が切り詰めていないことを願いたい。神戸みなと海上花火大会が無事に開催できたのは、221系のおかげかもよ。
加古川で普通電車の接続はなく、東加古川で追い越すのかと思ったら、そうでもない。結局、西明石まで追い抜いた電車は1つもなかった。
明石を発車すると、通路は濡れている。往路では雨が相当降っていたところである。
須磨で221系の快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行き、321系の各駅停車JR東西線経由松井山手行きをダブル抜きして、鷹取を通過すると、勢いが落ち、20時20分、定刻より2分遅れて、神戸に到着した。

神戸みなと海上花火大会は終わったようで、ホームは帰宅ラッシュが始まった。警官も動員して、安全対策を図っており、「最前部」「最後部」のプラカードを掲げている。各駅停車は7両編成だが、新快速は8・12両編成、快速は6・8・10・12両編成で、プラカードは快速の煩雑さに対応しているかのようだ。ちなみに、この日は臨時新快速、臨時各駅停車を運行しているが、山陽本線ホームはすざましい混みようで、東海道本線ホームも次第に混みあってきた。

さぁー、いよいよ、臨時新快速大阪行きの登場となる。その1発目は「なんと」と言うよりも、予想通りであるが、アーバンネットワークのエース、221系だ(8号車クモハ221-8に乗車)。「マンモスうれぴー」と言いたくなるほどだ。白いボディーは輝かしい。221系は平成元年(1989年)に入団して、衝撃のデビューから20年たち、ベテランの域に入ったが、まだまだ色あせていないし、若々しい。
発車時刻は20時48分だが、大雨の影響で、入線時刻が遅れた。ホームにレールファンが数人いるため、家族連れにきかれる。私は「この車両は臨時運行のときしか新快速で使われないんですよ」と説明すると、レールファンでないお父さんに火がついた。お父さんはカメラを持って、221系新快速リターンズ2009夏場所を激写!! すると、発車時刻がせまり、お母さんが呼び出し、急いで車内へ戻る。
定刻より7分遅れの20時55分に発車し、ここから東海道本線へ。家族連れは221系という臨時新快速に使われないことに興味津々で、花火の余韻を楽しむ。私が大好きな221系新快速に乗れるのは、しあわせさぁー(“べしゃり”は琉球調)。
20時58分、三ノ宮に到着。こちらでも花火が見えるのか、ドーッと乗ってきた。神戸ルミナリエは数日間の開催であることや、家路へ急ぐ時間が決まっていないこともあるだろう。ただ、花火は時間が決まっているので、集中的に混み合うようだ。
20時59分、三ノ宮を発車。俊敏、機敏、颯爽、爽快。“アーバンネットワークの疾風”は、旋風を再び巻き起こすかのように駆け抜けてゆく。
「♪アーチィーチィーアーチッ、燃えてるんだろうがぁー。オーッ、アーチィーチィーアーチッ、感じたんだろうかぁー♪」
という気分だよ。天候が怪しい中で、神戸みなと海上花火大会が開催できたのは、221系臨時新快速のおかげかもしれない。しかも、大阪行きの臨時新快速1番手である。ちなみに夏の221系新快速リターンズに乗るのは2003年7月26日(土曜日)以来、6年ぶり2回目となる。この当時は『JR時刻表』のイエローページに掲載し、所要時間が定期便に比べて若干かかっているため、“221系の運行あり”とにらんだら、その通りだった。
※次は芦屋
意気揚々と走る221系の臨時新快速は、321系の臨時各駅停車大阪行き、221系の快速(高槻から普通電車)京都方面野洲行きをバッサリ抜く。久しぶりに221系が221系を抜くシーンを見た。
21時06分、芦屋に到着。ここで321系の各駅停車松井山手行きに接続。ダイヤが乱れているので、臨時新快速が定期運行の各駅停車に接続するのは珍しく、本来は予定していなかったのかもしれない。
※次は尼崎
21時07分、臨時新快速大阪行きが先に発車するものの、ほどなくして各駅停車松井山手行きに追い抜かれてしまうが、なぁーに、てめぇーは見せ場を作っているだけなんだよ。そして、本気を出せば、一気に襲い掛かるかのように追い抜く。何度も味わっているシーンだが、最高だね。レイザーラモンHGなら、こう言うだろう。
「フーッ!!」
21時14分、尼崎8番のりばへ。7番のりばには、福知山線福知山からの快速大阪行きが停車。本来は21時14分に発車するが、快速大阪行きは113系体質改善車であるせいか、ここはアーバンネットワークのエース、221系の貫禄を魅せる。まるで顔でモノをいうかのように21時15分、臨時新快速大阪行きが先に発車。グッーレイトッ!!
次は終点大阪かぁー、惜しいなぁー。できることなら、大阪から「臨時急行〈銀河〉東京行き」に変えて、走ってくれればいいじゃん!! トイレは1号車しかないし、洗面所もないため、キツイものはあるけど、ダメでも近畿日本鉄道の『アーバンライナーnext』『アーバンライナーplus』と張り合ってほしいなぁー(ムリなのはわかっているけど)。
エーッ、時刻はもう21時18分!! もう塚本ぉーを通過かよ。あー、夢の時間はもうすぐ終わってしまう。お別れは悲しく、つらいけど、神戸ルミナリエがあるさ。この日は楽しかったよぉーっ!! これが心の底からいえる言葉だ。この興奮、感動、熱い心。大人にとって、“大人気(Otonage)ない日”や“大人気ない時間”があっていいじゃないか。乗車時は平静を装っているけどさ。

21時21分、終点大阪9番のりばに到着。全員の降車が完了すると同時に、向かいの10番のりばには、113系体質改善車の快速大阪止まりが到着した。気がつけば、バラストやレールが雨で濡れていたが、水谷豊の『カルフォルニア・コネクション』に例えると、221系新快速リターンズは、こういう乗り物だ。
「♪あぁーつく燃ぉーえるぅ、季ぃー節がぁー、ぼくらのぉー、あーこぉーがぁーれぇー、運んでゆくぅーよぉー♪」

8番のりばへまわり、快速(高槻から普通電車)京都方面野洲行き(12号車クモハ221-54)に乗り換え、定刻より20分遅れの21時33分に発車。21時36分、新大阪13番のりばに到着。下車して、ようやく晩メシをとり、宿へチェックイン。部屋のテレビは液晶テレビにチェンジして、地上デジタル放送に対応していた。地上デジタル放送はクリアな映像で、臨場感が増してくるのがよく、衝撃を受けた。
★備考
①eyevio「2009年の汽車旅3」
②岸田法眼のRailway Blog.「221系備考一覧」
③岸田法眼のRailway Blog。「221系新快速リターンズ総集編」
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は、こちらにクリックしてください(Railway Blogは記事のコメント以外、受け付けておりません)。また、Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
※本文、画像の無断引用、転用は厳禁とさせていただいております(無断引用によるコメントは、一切承認しません)。
・2009年の汽車旅3-1
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2009-12-01
・2009年の汽車旅3-2
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2009-12-05
・2009年の汽車旅3-3(四国の鉄道完全制覇に王手!!)
http://railway583.blog.so-net.ne.jp/2009-12-24
◆温室と化した中間車
岡山4番のりばに山陽本線の普通電車播州赤穂行き(クモハ115-1550:体質改善車)が入線。長蛇の列で、ドアが開くと、ドーッと乗り込む。電車はたった3両編成しかないため、殺気立つ雰囲気で、転換クロスシートへ滑り込んだ。すぐさま荷物を荷棚へ置こうとしたら、非常用ハシゴがあるではないか。3・4番のC・D席を独占し、置けないのだ。やむなく、前のほうへ置くものの、なぜ、非常用ハシゴを荷棚に置くのだろうか?
JR西日本によると、115系の荷棚に非常用ハシゴがある理由は、瀬戸大橋走行時に非常事態が発生した場合に備えているという。しかし、乗務員室に置くことができず、やむなく一部の荷棚を拝借しているという。ちなみに瀬戸大橋を通る旅客車両は、トイレつきを原則としている。
普通電車播州赤穂行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
播州赤穂 | なし | クモハ115- | 1550 | ○ | 体質改善車 |
なし | モ ハ114- | 1207 | ○ | 体質改善車 | |
岡山 | なし | ク ハ115- | 1235 | ○ | 弱冷車、体質改善車 |
南岩国からの普通電車岡山止まりが遅れていたため、定刻より4分遅れの17時52分に発車。東岡山から赤穂線へ入り、伊部(Imbe)まで居眠り。目覚めると、激しい混雑がウソのような静けさとなる。そして、車掌は前から2両目(中間車)の車両が冷房故障という情報が入り、その車両に乗っている人は、別の車両へ移動するよう、案内をする。
伊部を発車すると、いったん、冷房を切り、西片上に到着すると、再び冷房が作動した。どうやら私が乗車している先頭車は異常ない。
備前片上に到着し、乗務員らは中間車の点検を行なう。いったん、冷房を切ってまで復旧させようとしたが、車内は温室の状態。この普通電車播州赤穂行きは、留置線から入ってきたもので、岡山で直接折り返したわけではない。そのため、留置線に止まっているあいだ、冷房故障が発覚したかどうかはわからない。車両不具合であれば、向かいのホームに止まっている回送と車両交換させたほうがいいのではないかと考える。また、冷房が故障しているのであれば、窓を開けてもよかったのではないだろうか。窓を開けていれば、少々熱くなることはあっても、温室になることはなかった。
なお、最後部車両は弱冷車だが、中間車の冷房故障に対するお詫びなのか、普通の冷房車と変わりないほど、ひんやりしていた。
普通電車岡山行きが遅れていた影響で、普通電車播州赤穂行きも延発。遅れはさらに拡大した。まいったなぁー、始発の岡山で確実に坐り、終点播州赤穂で、接続する新快速京都方面野洲行きに坐る腹積もりでいたが、失敗する確率が高そうだ。岡山で山陽本線の普通電車姫路行きに乗り換えてもよかったが、始発は新見のため、坐れない確率が高かった。
18時58分、定刻より7分遅れで終点播州赤穂2番のりばに到着。普通電車岡山経由備中高梁行きとして、折り返す。そして、向かいの3番のりばは新快速京都方面野洲行きがいない。駅員によると、10~15分遅れで入線するという。本来は双方向とも接続をとるはずだが、見切りをつけられ、普通電車岡山経由備中高梁行きは、19時02分に発車。これでも定刻より6分遅れている。
思ったほど待ちくたびれなかったが、3番のりばに新快速京都方面野洲行き(8号車クモハ223-2060)が入線。あわただしく折り返すが、車掌は各号車へ入り、補助シートのロックを確認している。念のためきいたところ、神戸みなと海上花火大会は、予定通り行なわれるという。
定刻より14分遅れの19時14分に発車。車掌によると、遅れの原因は山陽本線姫路-御着間の鉄橋で、大雨の影響により、市川の水位が基準値を上回ったため、運転を見合わせていたからである。天候による遅れは仕方ないものの、ホームでも遅延の理由を説明してもらわないと困る。
西相生を発車すると、ノロノロ運転。ダイヤが乱れているせいか、山陽本線の合流は、慎重にならざるを得ないようだ。
19時27分、定刻より16分遅れて相生2番のりばに到着。隣りの1番のりばに新快速播州赤穂行きが発車を待っており、行き違いということになる。本来、新快速京都方面野洲行きはここで5分停まるが、停車時間を1分に短縮して、19時28分に発車。網干到着直前で、新快速播州赤穂行きとすれ違う。
新快速京都方面野洲行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
神戸 | 8 | クモハ223- | 2060 | ○ | なし |
7 | サ ハ223- | 2141 | ○ | なし | |
6 | モ ハ223- | 2155 | ○ | なし | |
5 | ク ハ222- | 2060 | ○ | 弱冷車 | |
4 | クモハ223- | 2102 | ○ | なし | |
3 | サ ハ223- | 2220 | ○ | なし | |
2 | モ ハ223- | 2191 | ○ | なし | |
播州赤穂 | 1 | ク ハ222- | 2102 | ○ | 弱冷車 |
19時45分、定刻より8分遅れて、姫路5番のりばに到着。ここで乗務員が交代し、予想通り、大勢乗ってくる。定刻より5分遅れの19時47分に発車し、遅れを回復させることは可能だろうか?
◆221系新快速リターンズ2009夏場所
御着で221系の回送を抜く。もしかして、神戸みなと海上花火大会の臨時新快速大阪行きに使われるのだろうか? 楽しみだけど、入線から発車するまでの時間が切り詰めていないことを願いたい。神戸みなと海上花火大会が無事に開催できたのは、221系のおかげかもよ。
加古川で普通電車の接続はなく、東加古川で追い越すのかと思ったら、そうでもない。結局、西明石まで追い抜いた電車は1つもなかった。
明石を発車すると、通路は濡れている。往路では雨が相当降っていたところである。
須磨で221系の快速(高槻から普通電車)米原方面大垣行き、321系の各駅停車JR東西線経由松井山手行きをダブル抜きして、鷹取を通過すると、勢いが落ち、20時20分、定刻より2分遅れて、神戸に到着した。
神戸みなと海上花火大会は終わったようで、ホームは帰宅ラッシュが始まった。警官も動員して、安全対策を図っており、「最前部」「最後部」のプラカードを掲げている。各駅停車は7両編成だが、新快速は8・12両編成、快速は6・8・10・12両編成で、プラカードは快速の煩雑さに対応しているかのようだ。ちなみに、この日は臨時新快速、臨時各駅停車を運行しているが、山陽本線ホームはすざましい混みようで、東海道本線ホームも次第に混みあってきた。
さぁー、いよいよ、臨時新快速大阪行きの登場となる。その1発目は「なんと」と言うよりも、予想通りであるが、アーバンネットワークのエース、221系だ(8号車クモハ221-8に乗車)。「マンモスうれぴー」と言いたくなるほどだ。白いボディーは輝かしい。221系は平成元年(1989年)に入団して、衝撃のデビューから20年たち、ベテランの域に入ったが、まだまだ色あせていないし、若々しい。
発車時刻は20時48分だが、大雨の影響で、入線時刻が遅れた。ホームにレールファンが数人いるため、家族連れにきかれる。私は「この車両は臨時運行のときしか新快速で使われないんですよ」と説明すると、レールファンでないお父さんに火がついた。お父さんはカメラを持って、221系新快速リターンズ2009夏場所を激写!! すると、発車時刻がせまり、お母さんが呼び出し、急いで車内へ戻る。
定刻より7分遅れの20時55分に発車し、ここから東海道本線へ。家族連れは221系という臨時新快速に使われないことに興味津々で、花火の余韻を楽しむ。私が大好きな221系新快速に乗れるのは、しあわせさぁー(“べしゃり”は琉球調)。
臨時新快速大阪行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
大阪 | 8 | クモハ221- | 8 | ○ | なし |
7 | モ ハ221- | 8 | ○ | なし | |
6 | サ ハ221- | 8 | ○ | なし | |
5 | モ ハ220- | 22 | ○ | なし | |
4 | サ ハ220- | 22 | ○ | なし | |
3 | モ ハ220- | 28 | ○ | なし | |
2 | サ ハ220- | 28 | ○ | 弱冷車 | |
神戸 | 1 | ク ハ221- | 8 | ○ | 弱冷車 |
20時58分、三ノ宮に到着。こちらでも花火が見えるのか、ドーッと乗ってきた。神戸ルミナリエは数日間の開催であることや、家路へ急ぐ時間が決まっていないこともあるだろう。ただ、花火は時間が決まっているので、集中的に混み合うようだ。
20時59分、三ノ宮を発車。俊敏、機敏、颯爽、爽快。“アーバンネットワークの疾風”は、旋風を再び巻き起こすかのように駆け抜けてゆく。
「♪アーチィーチィーアーチッ、燃えてるんだろうがぁー。オーッ、アーチィーチィーアーチッ、感じたんだろうかぁー♪」
という気分だよ。天候が怪しい中で、神戸みなと海上花火大会が開催できたのは、221系臨時新快速のおかげかもしれない。しかも、大阪行きの臨時新快速1番手である。ちなみに夏の221系新快速リターンズに乗るのは2003年7月26日(土曜日)以来、6年ぶり2回目となる。この当時は『JR時刻表』のイエローページに掲載し、所要時間が定期便に比べて若干かかっているため、“221系の運行あり”とにらんだら、その通りだった。
※次は芦屋
意気揚々と走る221系の臨時新快速は、321系の臨時各駅停車大阪行き、221系の快速(高槻から普通電車)京都方面野洲行きをバッサリ抜く。久しぶりに221系が221系を抜くシーンを見た。
21時06分、芦屋に到着。ここで321系の各駅停車松井山手行きに接続。ダイヤが乱れているので、臨時新快速が定期運行の各駅停車に接続するのは珍しく、本来は予定していなかったのかもしれない。
※次は尼崎
21時07分、臨時新快速大阪行きが先に発車するものの、ほどなくして各駅停車松井山手行きに追い抜かれてしまうが、なぁーに、てめぇーは見せ場を作っているだけなんだよ。そして、本気を出せば、一気に襲い掛かるかのように追い抜く。何度も味わっているシーンだが、最高だね。レイザーラモンHGなら、こう言うだろう。
「フーッ!!」
21時14分、尼崎8番のりばへ。7番のりばには、福知山線福知山からの快速大阪行きが停車。本来は21時14分に発車するが、快速大阪行きは113系体質改善車であるせいか、ここはアーバンネットワークのエース、221系の貫禄を魅せる。まるで顔でモノをいうかのように21時15分、臨時新快速大阪行きが先に発車。グッーレイトッ!!
次は終点大阪かぁー、惜しいなぁー。できることなら、大阪から「臨時急行〈銀河〉東京行き」に変えて、走ってくれればいいじゃん!! トイレは1号車しかないし、洗面所もないため、キツイものはあるけど、ダメでも近畿日本鉄道の『アーバンライナーnext』『アーバンライナーplus』と張り合ってほしいなぁー(ムリなのはわかっているけど)。
エーッ、時刻はもう21時18分!! もう塚本ぉーを通過かよ。あー、夢の時間はもうすぐ終わってしまう。お別れは悲しく、つらいけど、神戸ルミナリエがあるさ。この日は楽しかったよぉーっ!! これが心の底からいえる言葉だ。この興奮、感動、熱い心。大人にとって、“大人気(Otonage)ない日”や“大人気ない時間”があっていいじゃないか。乗車時は平静を装っているけどさ。
21時21分、終点大阪9番のりばに到着。全員の降車が完了すると同時に、向かいの10番のりばには、113系体質改善車の快速大阪止まりが到着した。気がつけば、バラストやレールが雨で濡れていたが、水谷豊の『カルフォルニア・コネクション』に例えると、221系新快速リターンズは、こういう乗り物だ。
「♪あぁーつく燃ぉーえるぅ、季ぃー節がぁー、ぼくらのぉー、あーこぉーがぁーれぇー、運んでゆくぅーよぉー♪」
8番のりばへまわり、快速(高槻から普通電車)京都方面野洲行き(12号車クモハ221-54)に乗り換え、定刻より20分遅れの21時33分に発車。21時36分、新大阪13番のりばに到着。下車して、ようやく晩メシをとり、宿へチェックイン。部屋のテレビは液晶テレビにチェンジして、地上デジタル放送に対応していた。地上デジタル放送はクリアな映像で、臨場感が増してくるのがよく、衝撃を受けた。
快速(高槻から普通電車)京都方面野洲行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
新大阪 | 12 | クモハ221- | 54 | ○ | なし |
11 | モ ハ221- | 54 | ○ | なし | |
10 | サ ハ221- | 54 | ○ | なし | |
9 | ク ハ221- | 54 | ○ | 弱冷車 | |
8 | クモハ221- | 9 | ○ | なし | |
7 | モ ハ221- | 9 | ○ | なし | |
6 | サ ハ221- | 9 | ○ | なし | |
5 | モ ハ220- | 23 | ○ | なし | |
4 | サ ハ220- | 23 | ○ | なし | |
3 | モ ハ220- | 30 | ○ | なし | |
2 | サ ハ220- | 30 | ○ | 弱冷車 | |
大阪 | 1 | ク ハ221- | 9 | ○ | 弱冷車 |
★備考
①eyevio「2009年の汽車旅3」
②岸田法眼のRailway Blog.「221系備考一覧」
③岸田法眼のRailway Blog。「221系新快速リターンズ総集編」
※来訪御礼のみや記事に関係のないコメントをされる方は、こちらにクリックしてください(Railway Blogは記事のコメント以外、受け付けておりません)。また、Railway Blogのコメント、トラックバック承認制になっておりますので、御了承願います。
※本文、画像の無断引用、転用は厳禁とさせていただいております(無断引用によるコメントは、一切承認しません)。
この記事へのコメント