2007年の汽車旅4-16
オマタセ、ベイベー。レッツ・ダンシング。
7番のりばの先にサクで囲っている“名なしホーム”では、京都駅ビル開業10周年記念イベントとして、SL(蒸気機関車)の展示が行なわれていた。モデルはC56 160で、臨時快速〈SL北びわこ号〉でおなじみ。昭和14年(1969年)に産声をあげてから、68年を迎えた。人は多くないものの、レールファンやたまたま遭遇した人たちはSLの雄たけびや石炭の香りを楽しんでいた。
昼食後、東海道本線2番のりばから12時50分発、普通電車野洲行き(6号車クモハ221-24)に乗り換え。発車すると、快速〈みやこ路快速〉奈良行きと並走する。
草津で草津線の普通電車柘植行きを見る。113系7000番台体質改善車だが、転換クロスシートがピンクになっていた。どうやら、本来の体質改善車カラーに塗り替えた元小浜線用らしい。2005年4月25日(月曜日)に発生した福知山線の脱線事故以来、保安装置の都合上、117系300番台が運用できなくなり、小浜線用の113系7000番台体質改善車を移籍させていたが、湖西線永原-近江塩津間及び、北陸本線長浜-敦賀間の直流電化転向にともない、アーバンネットワークに正式移籍となったようだ。
普通電車野洲行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
野洲 | 6 | クモハ221- | 53 | ○ | なし |
5 | モ ハ221- | 53 | ○ | なし | |
4 | サ ハ221- | 53 | ○ | なし | |
3 | モ ハ220- | 44 | ○ | なし | |
2 | サ ハ220- | 44 | ○ | 弱冷車 | |
京都 | 1 | ク ハ221- | 53 | ○ | 弱冷車 |
13時22分、終点野洲2番のりばに到着し、13時26分発の新快速米原方面近江塩津行き(12号車クモハ223-2079)に乗り換え。近年、221系は野洲-米原・長浜間の運用が減少している。
新快速米原方面近江塩津行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
米原 | 12 | クモハ223- | 2079 | ○ | なし |
11 | サ ハ223- | 2164 | ○ | なし | |
10 | モ ハ223- | 2163 | ○ | なし | |
9 | ク ハ222- | 2079 | ○ | 弱冷車 | |
8 | クモハ223- | 3024 | ○ | 米原止まり | |
7 | サ ハ223- | 2051 | ○ | 米原止まり | |
6 | サ ハ223- | 2052 | ○ | 米原止まり | |
5 | モ ハ222- | 2010 | ○ | 米原止まり | |
4 | サ ハ223- | 2053 | ○ | 米原止まり | |
3 | サ ハ223- | 2054 | ○ | 米原止まり | |
2 | モ ハ223- | 2010 | ○ | 弱冷車。米原止まり | |
野洲 | 1 | ク ハ222- | 2024 | ○ | 弱冷車。米原止まり |
近江八幡を過ぎると、もう稲を刈り取っている。きっと豊作だろう。

13時51分、米原6番のりばに到着。向かいの5番のりばに止まっている始発のエル特急〈しらさぎ55号〉金沢行きを先に通すため、12分停車。1~8号車は切り離され、9~12号車は1~4号車に変わり、車番チェックには大変ありがたい長時間停車だが、ここで目を疑う光景を目にする。

それは米原まで1~8号車の編成のボディーが傷んでいるように見えたのである。
223系2000番台は平成11年(1999年)に入団し、コストミニマムを主眼においた車両で、中間車は将来の先頭車化改造を容易にできるようにした。
223系2000番台はアーバンネットワークのドル箱路線に投入し、まずはわずかに残っていた117系新快速を置き換え、2000年3月11日(土曜日)には221系新快速を臨時便のみに追いやった“天敵車両”だ。
2000年に増備は一旦終了したが、2003年から再開。更に仕様の変えた223系5000番台を快速〈マリンライナー〉に投入し、213系を勇退させた(その後、車両の不具合により、213系がピンチヒッターとして、運行した日もあるという)。ちなみにJR四国は5000系を投入したが、1号車はJR東日本の2階建てグリーン車(車両が東急車輛製のため)、2・3号車は223系2000番台をベースとしている。
入団してから、わずか8年で早くも“勤続疲労”が見え、これだとJR東日本209系京浜東北線用より短命になる恐れがある(209系京浜東北線用は2007年秋より2~3年の予定で、E233系1000番台にチェンジされるが、6ドア車は連結されていない)。

7番のりばへまわり、14時09分発、JR東海の普通電車大垣行き(クハ117-105)に乗り換え。こちらは2ドアのため、出番が少ないことがさいわいして、ボディーに傷みのない117系シリーズだ。
普通電車大垣行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
大垣 | なし | クハ117- | 105 | ○ | なし |
なし | モハ117- | 44 | ○ | なし | |
なし | モハ116- | 44 | ○ | なし | |
米原 | なし | クハ116- | 22 | ○ | なし |

14時44分、終点大垣1番線に到着。ゴールの東京まで、あと410キロ。さすがに長旅だと終盤にヘトヘトとなってしまうが、5番線へまわり、14時55分発の特別快速浜松行き(クハ312-5012)に乗り換え。大垣はいつも同一ホームで乗り換えさせてくれないことが多く、ストレスがたまる。“お客様とのよいWA(歌い手軍団、V6の曲で、長野オリンピックでひんぱんに流れた『WAになって踊ろう』を思い出し、漢字の「和」ではなく、あえて英字を使った)”を保つには、乗り換えの改善をして欲しいところだ。


私が乗車したクハ312-5012のトイレでは落書きがあり、いけないことだが、煙草をここで吸う不届き者がいるのだろう。飛行機のトイレで煙草を吸ったら、運航にも影響するらしいが、鉄道はどうなんだろう?
特別快速浜松行き編成表 | |||||
乗車区間 | 号車 | 車両番号 | 禁煙 | 備考 | |
浜松 | なし | クモハ313- | 5012 | ○ | なし |
なし | サ ハ313- | 5312 | ○ | なし | |
なし | モ ハ313- | 5012 | ○ | なし | |
なし | サ ハ313- | 5012 | ○ | なし | |
なし | モ ハ313- | 5312 | ○ | なし | |
大垣 | なし | ク ハ312- | 5012 | ○ | なし |
16時47分、終点浜松に到着した。
★備考
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②オーミヤの鉄道日誌「現在でも主力として」はこちらにクリック!!
③オーミヤの鉄道日誌「在り続ける珍しい番線」はこちらにクリック!!
④オーミヤの鉄道日誌「近郊型の新時代を築いた後」はこちらにクリック!!
⑤221系備考一覧はこちらにクリック!!
★お知らせ
2007年10月8日(月曜日・体育の日)に掲載した「2007年の汽車旅4-15」で、so-net blog独自の機能、「nice!」が初めて記事の数を上回りました。また、観客動員数も20萬9000人を突破しました。ありがとうございます。
当初、“「nice!」と思われる記事はないだろう”と思い、その通りでしたが、2007年に入ってから観客動員数が急激に増加すると共に「nice!」も増えました。ちなみに1つの記事で最大のnice!数は9です。なぜか2ケタに到達しないんですよね。不思議です。
今後とも、よろしくお願いします。


この記事へのコメント
大垣のストレスについては私も長年感じています。西日本と話し合って、1時間に一本新快速大垣行きを作っていただきたいです。まあ、東海が乗り入れを拒否するのは分りきっていますが・・・。
今日の新聞で、南草津と栗東に新快速を停車して欲しいという要望をJR西日本に出したとありました。だんだん新快速の意味が薄れて行きそうです。
マナーが守れないなら、吸う権利は無いと思いますが。
アーバンネットワークからの新快速大垣行きですが、http://blog.so-net.ne.jp/railway583/2006-12-31に“証拠画像”があります。実現する可能性が低いとはいえ、ビックリしました。
新快速の停車駅を増やす要望ですが、私は快速の充実を望みますね。京都-大阪間の大半は必ず新快速に抜かれるダイヤ構成になっておりますので、混雑の緩和をするには快速運転を京都-明石間に統一する必要があると見ます。
禁煙エリアの拡大は喫煙エリアをせまくさせ、その結果、煙がひどいですからね。
今後は煙草の売買を禁止して欲しいものです。
忘れられない日にC56 160を撮ったのですね。さぞ、心に残る写真の1枚だと思います。20年たっても思い出や忘れられない日はいついつまでも鮮やかですからね。
あの日は夜、どこのテレビ局も国鉄特番を放送しておりました。
大垣駅についてはみんな感じていることは同じようですね。どうして改築したときにもっと広い通路を確保していなかったのか不思議です。
中京新快速が一部時間帯各駅停車ながら米原まで行ってくれるので気分的には楽になりました。米原駅では同一ホームで西の新快速に乗り換えできますしね。今年の夏は何度もお世話になりました。
117系になってからは居住性が向上しましたね。
かつて、米原-大垣間の日中は特急を除き、1時間おきでしたが、やがて30分おきに改善されるも313系300番第2両編成というありさまでした。
そのうち、211系5000番台が主力となりましたが、現在は117系シリーズと311系で運行しています。青春18きっぷだと4両ならほぼ全員坐れるようですね。
大垣の乗り換えは疲れます。これだったら、早朝深夜以外は始発電車なしにして欲しいぐらいですね。あと、豊橋も同一ホームで乗り換えられず、ムッときます。浜松はまだいいほうですけどね。