東海道新幹線100系フォーエヴァー④
①2003年9月13日(土曜日)
JR東海の東海道新幹線東京へ。すでに東海道新幹線で定期運行を終えた100系だが、もうひと暴れするするということで、〈こだま〉運行時よりもレールファンは多く集結したものの、0系フォーエヴァーほどの数ではない。JR西日本山陽新幹線で継続運行する安心感がそうさせているのだろうか?
秋晴れに恵まれ、14番線に臨時〈ひかり319号〉新大阪行きが入線した。停車駅は名古屋・京都のみで、全盛期をほうふつさせる“夢の超特急”の復活だ。
東海道新幹線は品川をプラスすることに合わせて、駅の案内表示も“『ザ・ベストテン』方式”からフルカラーLEDにチェンジしていた。今まで、LEDは緑、オレンジ、赤の3色だったが、フルカラーLEDは黄色、青、白も表示できるようになり、その輝きは綺麗だ。
これに合わせて、乗車口にもフルカラーLEDを新設することになったが、まだまだテスト段階のようで、「調整中」の貼り紙がはがれない状況だ。
100系の醍醐味は2階建て車両で、すでに食堂車つきの編成はないが、レールファンでなくても、“夢の人気車両”であることに変わりはない。
11時30分、青空のもと、定刻通りに発車した。
②2003年9月15日(月曜日・敬老の日)
東海道新幹線が開業した昭和39年(1964年)、100系がデビューした昭和60年(1985年)に共通することがある。
それは阪神タイガースが優勝していることだ。また、大雪になる傾向もあるようだ(2003・2004年は関東地方の大雪なし)。
この日、阪神タイガースがセリーグ優勝を達成。もしかしたら、2003年9月13日(土曜日)、臨時〈ひかり319号〉新大阪行きに乗って、甲子園球場へ向かったレールファンやトラ吉もいるだろう。“100系で甲子園球場に乗り込み、阪神タイガース優勝”という劇的な幕切れを期待するとは“メークドラマ”を夢見ているしあわせな方でうらやましい。
大相撲秋場所があるものの、すっぽかしてでも100系を撮りに再び東京へ。
1
5番線に臨時〈ひかり330号〉が到着。この電車は折り返し、回送となる。私は16号車で待ち構えたが、100系の姿に武者震いがする。
回送の発車を見届けたあと、16番線に移動。今度は臨時〈ひかり332号〉が到着。折り返し、臨時〈ひかり343号〉新大阪行きとなる。
思ったほどレールファンは多くないものの、“東京ナイト100系”の目に焼きつけようと思い思いにシャッターを切る。発車を待つ100系のホームは“テーマパーク”と化しているようだ。
私は14・15番線新横浜寄りにまわり、臨時〈ひかり343号〉新大阪行きの発車を見送る。夜のテールライトはまぶしく輝き、姿が消えるまでの1分以上、レールファンの多くはしっかりと見届けていた。まるで彼女が遠く、果てしないところへ行くかのように…
2003年9月16日(火曜日)、100系が東海道新幹線から姿を消す。いったい、どんな日になるのだろう?
※次回の「東海道新幹線100系フォーエヴァーTHE LAST RUN」はこちらにクリックして下さい。
★お知らせ
当ブログの御利用のお客様はもう41,000人に到達しました。すごいペースです。ありがとうございます。
★備考今回の動画はこちらにクリック!!
★おまけ
この記事へのコメント
・・・と、よく考えればもう東京~新大阪間の停車駅が名古屋・京都の列車はもうないのですよね。のぞみですら新横浜or品川に停車しますから。
今回、一部の画像は初めてフイルムで撮影した写真をスキャンしました。この当時、初めてカメラつきケータイを買ったので、このブログもそれで撮影したものを掲載していますが、走行中を撮るとブレることが容易にわかることや、時間の都合により、フェイス画像が少ないためです。
次回の「東海道新幹線100系フォーエヴァー」も一部、スキャン画像を使いますので、お楽しみに!!