首都圏新都市鉄道-前編-
開業前からCMを流していたせいか、国民の関心は高く、2005年8月19~21日(金~日曜日)には8月29~31日(月~水曜日)のどちらか1日限定有効ながら、『つくばエクスプレス開業記念 一日乗車券(500円)』を発売し、好評だったようである。
朝日新聞によると、8月20日(土曜日)は足立区内3駅、8月21日(日曜日)は台東区内2駅で開業式典が行なわれた。
北千住駅開業式典の翌日、8月21日(日曜日)には駅を一般公開(ホームの見学は不可)し、東京23区内では最多駅数を誇る足立区(3駅)ではスタンプラリーを開催!! 更に常磐線・東武線が新設する南口ではブラスバンド(地元の高校らしい)の演奏が行なわれ、盛り上げていた。
これにより、お客が流れてゆくと思われる区間を予想してみた。
◆JR東日本
東北本線秋葉原-西日暮里間
常磐線日暮里-土浦間
武蔵野線新松戸-新三郷間
◆東武鉄道
伊勢崎線浅草-草加間
野田線流山おおたかの森-柏間
◆関東鉄道
常総線取手-守谷間
◆関東鉄道バスなど
東京駅-つくばセンター間など
◆東京地下鉄
日比谷線秋葉原-北千住間
千代田線西日暮里-北綾瀬間
◆総武流山鉄道
全線
鉄道は改札口増設、駅新設、ダイヤ改正など、減収覚悟のバックアップをしているが、高速バスは料金値下げや停留所の新設などで対抗策を打ち出している。
前日も北千住へ寄ったが、できたてホヤホヤの駅時刻表を配布。北千住駅員は“若い人材が多いな”という印象を受けた。
日中のダイヤは快速・区間快速が30分おき、普通は15分おきで、守谷-つくば間の各駅は30分おきと意外と本数が少ないことに驚いた。
2005年8月24日(水曜日)、開業初日の夜の秋葉原はひときわ盛り上がり、つくばエクスプレス1番出口に吸い込まれる人々が多く、券売機は行列だらけのため、一部の自動改札は機能を止めて、ペーパー乗車証で対応。すぐに乗りたい私はペーパー乗車証を選び、ホームに着いたら、快速つくば行きは乗れるような状況ではなく、19時20分発の区間快速つくば行き(4号車2466:ボックスシート)に乗る。ちなみに“区間”を英訳すると、Semiで、東武鉄道はSection、JR西日本はRegional。
たまたまひじかけにテーブルが収納している車両だったが、満員の車内では使いようがない。
6両編成なので、全員乗り切れるかどうか不安だったが、ゆうゆうOK。
車内のドア上はLED(1行10マス)とボードが交互にあり、前者は東京地下鉄とJR東日本のやり方を取り入れ、後者は停車駅をランプ表示している。
ドア上LEDは駅に停まると、「-02-新御徒町」のあと、英文字、カタカナの順に案内。自動放送の声は都営地下鉄と同一人物のようだ。
南千住を発車すると、つくばエクスプレスの速さを実感!! “北千住を通過するんじゃないの?”と思うほど速い。
そして、北千住を発車すると本領発揮!! 夜の高架を疾走する姿は名古屋を発車した〈のぞみ〉東京行きを彷彿させ、少し気分が悪くなった(のりもの酔い)。
南流山、流山おおたかの森で降りるお客が多く、守谷で空席が発生。
守谷を発車すると、電流は直流から交流に変わるが、照明が切れないのは最大のサービスと言えるだろう。
ボックスシートはJRの近郊形車両に比べると、広いように感じる。できれば転換クロスシートにして欲しかった。4ドアなら3~4列は並べることができただろう。
終点つくばに到着し、全線完乗を達成!! しかし、停車中の電車を撮影することはできないのはひどい。電車の撮影は昼間のホームに到着あるいは通過したものに限るようである。
この記事へのコメント
久々にして最後の首都圏新線開業でしたね。
あのスピードは羨ましい限りです。
本当に速いですよね。新幹線と錯覚しそうなくらいです。